※「闇のすしまろ」が書いた記事です。過激な表現がありますのでご注意ください。
それではいきます・・・。
さて、スイッチ本体と一緒に「1・2スイッチ」を購入しようとしている方は多いでしょう。私も買いました。買ったからこそ言えるのですが絶対におすすめしません。
なぜなら
5000円もするスカスカおせちゲー
そう思ったからです。
引用:スカスカおせち事件を起こしたバードカフェの水口憲治社長が〜
Contents
Wiiでもできそう。
嬉しくないし悔しくもない。ガンマン、白刃取り。
PVでもよく出てきて、おそらくこのワンツースイッチの一押しゲームであろうガンマン。
合図と同時にボタンポチー!
さぁどっちが早かった?
Aさんの勝ちー!
これ、面白そうですか?
任天堂が送り出す2017年の最新ゲーム機のローンチソフトにふさわしいと思いますか?
時には過剰にゲームの面白さを表現すべきであるPVでつまらなそうと感じたのは久しぶりです。そして実際につまらないから驚きです。
ようは早押しゲーです。一応角度判定もあるので早く正確に撃つというゲーム性はあります。
しかし指示が出たら早押ししたりボタンを連打するといったゲームは家庭用ゲーム機に限らず誰もがやりつくしており、何度もプレイする気になりません。
また、勝っても負けても手応えがありません。「あ、勝ったんだ、わたし」「あれ?負けてたんだ・・・」そのため嬉しいとか悔しいのような感情が湧かずにリトライする気にならないのです。
こんなゲームするくらいならリアルで審判がコヨリ使ってくしゃみしたら呼び鈴を鳴らす早押しゲームの方が絶対楽しいです。
引用:2008年から「くしゃみ」を使った個人認証
引用:猫に芸を教える方法
真剣白刃取りも似たようなものです。1Pが刀を振り下ろし2Pが受け止める。嬉しくもないし悔しくもない。1回プレイしたらお腹いっぱいです。
そもそもこれらのゲームはセンサーの感度が悪く何度も注意されます。ジョイコンのセンサー感度が悪い件はスイッチ発売当初から指摘されていますが、このゲームを楽しめない理由はそういった技術的な問題もあります。勝ち負けの判定に信用がないということです。
とりあえず卓球とか野球でも入れとけばいいだろ感
卓球とか野球とか。あるいはテニスとか。似たようなゲームを「はじめてのWii」や「Wiiスポーツ」で散々やりました。タイミングよくコントローラーを振るというだけで何も新しいものはありません。
別にスイッチでしかできないことだけを入れてほしいとは言わないのですが、もう少し面白くできないのでしょうか。
卓球でラリーを続けているとボールが画面から消えて音と振動だけでラリーが続くという謎ゲーになります。
画面には上の静止画が表示されたまま。あとは音と振動を頼りにほぼ勘で打ち合います。
友人とは大爆笑しながらプレイしていましたが、言うまでもなくこのゲームが面白いから笑っていたのではなく、あまりにクソゲー過ぎて笑っていたのです。
Wiiでもできそうと思わせた時点で満足感は半減している
私たちがこの「1・2スイッチ」に期待していたのは2つ。
1つ目はみんなでワイワイやりたい。
2つ目はスイッチでしかできない”面白いこと”を体験したい。
1つ目はある程度満たされますが、2つ目は満たされません。厳密に言うと初期のWiiリモコンにはなかったジャイロセンサー、加速度センサー、IRモーションセンサーを使用したスイッチでしかできないゲームもあるのです。
実際に先ほどのガンマンはWiiではできません。ジャイロセンサーで角度判定をしているから実現できたゲームなのです。しかし我々はこのゲームを見て「Wiiでもできそう」と感じるはずです。
我々にとってそんな技術的なことはどうでもいいのです。それが新しいと感じて楽しめるかが最重要なのです。
つまりWiiでもできそうと思わせた時点でこのゲームに新しい体験はなく満足感は半減。それが楽しくなければ当然クソゲーという評価にしかならないのです。
産業見本市かな?
すごい=面白いではない
先ほどは「Wiiでもできそう」ということを書きました。しかしちゃんとスイッチでしかできないゲームも存在します。しかしそれが面白くない。
スイッチの売りの一つはコントローラーのHD振動。簡単に言うとかなりきめ細かい振動ができるのです。
それを活用したのがこのゲーム。
箱の中にボールがいくつ入っているか、それをコントローラーの振動で当てるというものです。
これ、すごいでしょう?このすごさは認めざるを得ない!
しかしすごいと楽しいは別です。実際はこう。
私「これはすごい!」
友人「ボールがぶつかりあっているのがわかるね!」
私「4個かな?」
友人「5個でしょ?」
ゲーム画面「正解は・・・4つでしたー!!」
私・友人「・・・ふーん?で?」
面白くないんです。当たってもはずれても面白くない。だって、やってることはチョコボールの箱振って何個余ってるか当てるゲームと同じなんですから。
二人の意見は共通してます。「すごい、でも面白くない。」
以前別の記事でも書いたのですが、「すごい」と「面白い」はイコールではないのです。私たちユーザーは「面白い」を求めているのに技術者は「すごい」を盛り込みたがるのです。
というかそもそも個数が不正解だった時点で技術的にも精度が悪いと言えるのですが・・・。
産業見本市のような、サードへの技術サンプルのような、新入社員が研修でつくったような・・・
HD振動、IRモーションセンサー、加速度センサー、ジャイロセンサー(※)。初期のWiiリモコンではできなかったことは沢山あるのです。(※ジャイロセンサーはWiiリモコンプラスから搭載)
しかしこれらコントローラーの機能はゲームにおける極々わずかな部分を締める付加的な面白さであって、本来はゲームありきの機能なのです。
つまりこれらの機能ありきでゲームをつくっても面白いゲームが作れるわけがないのです。VRのようにぶっ飛んだ機能なら話は別です。Wiiリモコンの場合は、当時はぶっ飛んだアイデアだったのでその機能ありきでゲームをつくることが正解だったのです。
しかし、2017年においてこれらの機能は最新技術でもなければ驚くような体験を提供するものでもないのです。
だからこれらの機能ありきでつくられた「1・2スイッチ」はつまらないのです。
更にどのゲームもクオリティが低いのです。
箱のボール数当てゲームについては産業見本市に展示している技術サンプルのよう。
ガンマンについてはサード会社へ「こんなゲームがつくれます」程度のデモのよう。
留守番電話ゲーム(後述)については新入社員が1ヶ月目の研修でつくったのかのよう。
アマゾンのレビューを見る限り1980円が妥当じゃないかという声が多いようですが、本当にそう思います。むしろ本体同梱レベルのクオリティです。
水増し感がハンパない
卓球はまだ遊べる範囲だと思いました。しかし本当に救いようのないゲームもあるのです。その中で一番ヒドイと感じたのがこの「電話番」。
アナウンス「呼び出し音が鳴ったら受話器を上げて、”モシモーシ”と叫んでくださいね!では、スターーートゥ」
また早押し系ゲームです。音が鳴って先に受話器(コントローラー)を上げたほうが勝ち。
「ピストルが鳴ったら走ってください」と言われているようなものです。
しかもモシモーシと叫ばずとも判定は進むのです。そもそもコントローラーにマイクなんてついていないのですから。
あと、このゲームではやたらと見つめ合うことを強調してきますが特に意味はありません。(ゲームによってはフェイントをかけたりかけひきを楽しむ要素ではあるかもしれませんが・・・)
これはもう研修中の新入社員か専門学生がはじめてつくったゲームかと思える出来。それくらいクオリティが低い。いや、これなら専門学生のほうがまだアイデア満載の面白いゲームがつくれるのではないでしょうか。
こんなゲームが28種類もあって5000円なのです。種類があれば良いってものではありません。冒頭でスカスカおせちゲーと表現したのはこういった理由です。
終わりに
多人数でやる前提のゲームではあるので、盛り上げがうまい人と一緒にやればある程度は楽しめます。しかしその場合でも無理やり盛り上げているという微妙な空気が発生するのでおすすめしません。
もしこれが2000円以下で買えるならこれほどの批判はしていません。5000円というフルプライスにも関わらず面白くないから批判しています。
多人数でワイワイやりたいならダウンロード専用ソフトの「チョキっとスニッパーズ」を買うことを強くおすすめします。考えて・相談して・時には笑いながら罵り合って、最後には達成感と絆を感じることができる本当に良いゲームです。
ちなみに「チョキっとスニッパーズ」の値段は「1667円+税」です
興味があれば、こちらの記事も参考にしてみてください。