いきなりディスってしまってゴメンなさい・・・
でもこれが率直な感想でした。
ちょっと辛口レビューから始まりますが、ゲームとしての良さももちろん感じたので、そのあたりも書いていこうと思います。
キャラクターについて物申したいことが多すぎたので前編後編に分けようかと思います。
前編「WoFF体験版の感想その1 誰がターゲットかわからないワールドオブファイナルファンタジー」(今回の記事)
後編「WoFF体験版の感想その2 キャラデザさえ受け入れられれば神ゲーに成り得る!」
キャラクターを見て”かわいい”と思えれば買い!そうでなければ・・・
Contents
ワールド オブ ファイナルファンタジー
ゲーム概要
ワールド オブ ファイナルファンタジー
機種:PS4/PS Vita
発売日:2016/10/27
WoFFとかワールドFFのように呼ばれています。
本作でのオリジナルキャラーを中心に物語は進みます。
従来のFFシリーズのキャラクターも多数登場します。
戦闘はFFシリーズ恒例のアクティブタイムバトルを採用しています。
ポケモンやドラゴンクエストモンスターズのようなシステム。敵のモンスター(以下ミラージュ)を仲間に加えることができ、レベルアップやアビリティの獲得で成長させることができます。
ミラージュ毎に様々なスキルが用意されており、FF10のスフィア盤のように能力を獲得しながら育成していきます。
ターゲットはどこなのか?
今までの画像を見ての通りかなり特徴のあるデフォルメされたキャラクターが登場します。
このゲームが楽しめるかどうかは、あなたがこれを見て最初に感じた印象が全てだと思います。
正直言うと私の第一印象は「うーん・・・」でした。
モンスターはかわいいと思えたけど、このデフォルメされたFFキャラたちはどの年齢層がターゲットなのだろう。
終始そんなことを考えながらプレイしてしまいました。
従来のFFファンがターゲットだと仮定してみる。
シリーズファンなら原作のイメージ通りのキャラが出てきてほしいものです。ディシディアファイナルファンタジーでは元々ドット絵だったFF1〜6のキャラが3D化されています。それが好評だったのはプレイヤーのイメージに近い形で3D化されていたからです。
子供達は例えドットキャラでもこのようなキャラクターたちが戦っている姿を想像してプレイしていたでしょう。
ファンが見たいのは↓こういうのであって
決してこういうもの↓ではないのです。
少し話しは変わりますが、キングダムハーツが成功した理由はディズニーファンとFFファン双方を納得させた点にあると思います。
ディズニーキャラについては元のデザインを損ねることなく忠実に再現。ステージや街の雰囲気も同様です。
FFキャラクターについては元がドット絵や荒い3D時代の作品もあるため忠実とは言えませんが、ディシディア同様プレイヤーが持つイメージに近くなるよう表現されていたと思います。
また、ストーリー上そこまで深く関わることがなく、あくまで物語はキングダムハーツオリジナルのキャラを中心に進みます。そのため従来ファンの機嫌を損ねることなく、またキングダムハーツという独自の作品として評価されたのではないでしょうか。
当初想像していた以上の深すぎるストーリーや背景のおかげでコアなゲーマーをも取り込むことができました。これもキングダムハーツが成功した要因の一つではないでしょうか。
シリーズキャラクターの再現という点ではドラゴンクエストヒーローズも成功したと言えるでしょう。
どちらもスクウェア・エニックスの作品です。しかし、そういった成功事例に反する今回のキャラクターデザインは新たなチャレンジなのでしょうか。
低年齢層(小中学生)がターゲットだと仮定してみる。
これはこれで疑問が湧きます。
仮にこのキャラクターで低年齢層が食いついたとしても、彼らは従来のFFキャラは知りません。プロモーションを見ても体験版をやってみても、従来シリーズとのコラボを強調してきます。
しかし、従来シリーズを知らない子供達にとっては、お約束のような必殺技やファンがニヤリとするようなテキストが散りばめられていてもついていけないのではないでしょうか。
先ほど例に出したキングダムハーツの場合は、ディズニーの知名度が絶大で子供でもそのストーリーやキャラクターをなんとなく知っているから成り立ったのです。
キャラクターの観点以外にも例えばテキスト。シリーズの小ネタや子供達にとっては難しい漢字が多用されていて、低年齢層がターゲットだとしても疑問が残りました。
これらはシリーズファンにとっては喜ばしい内容なはずですが、キャラクターデザインのイメージの乖離によってうまく噛み合っていないと感じました。
つまりターゲットはここ!
従来のFFシリーズファンでもなく、子供たちでもない。私はこのゲームのターゲットがココにあると確信しました!!
その辺に転がってる石ころでも「カワイイ〜〜〜〜(≧∀≦*)」と言えるFFファン(大人)
この針穴に糸を通すようなところがターゲット。間違いないです。
余談
↑の画像はオープニングのワンシーンでボイス付きで登場人物の紹介をしてくれます。
しかしそのセリフを「かっこ レェン かっことじ」のように読み上げます。このノリはチュートリアルでも続きます。このテンションが合わないと感じた方はこのゲームに向いてないかもしれません。
逆にこういったノリを楽しめる方にはおすすめできるのかもしれません。
まとめ
公式ではシリーズファンにアピールするかのようにFFキャラクターたちが多数出てきてゲームに深く関わってくることをアピールしています。
このゲーム上の関わりと、キャラクターデザインの方向性が相反しているのです。
デフォルメされたFFキャラ
→従来ファン:コレジャナイ
→ライト層:かわいい〜
FFキャラの深い関わり
→従来ファン:いいね!
→ライト層:よくわかんね。
従来ファンから見たら「何このキャラ?」だし、ライト層から見たら「背景わかんね」と感じるのではないでしょうか。
終わりに
私が率直に感じた第一印象が今回の記事です。キャラクターについて思いっきりディスりました。
やさぐれた懐古ゲーマーのように見えるでしょう!?
しかし!!
私はゲーマーをこじらせすぎて「その辺に転がってる石ころでも「カワイイ〜〜〜〜(≧∀≦*)」と言えるFFファン」になりきってゲームをすることも可能なのです!
いわゆるエンジョイ勢というやつです!!
実際このゲーム、キャラさえ許容できれば本当に神ゲーに成り得る作品と言えます!
後編は見方を変えてこのゲームの本当の魅力をお伝えします!