3月3日、ニンテンドースイッチ本体と同時発売された「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」。どのレビューサイトを見ても高得点の嵐。そう、世間はゼルダ推し一色!
そんな中でめちゃくちゃ言いずらいですがあえて言いいます。
戦闘が単調でつまらない
20世紀並みの成長システム
キーコンフィグない
やたら雨が降る
他にアレモコレモーーーー
・・・
そう、私はこのような不満点を沢山抱いています。
「じゃあキミはブレスオブザワイルドに何点付けるの?」って聞かれたら自信を持ってこう答えますよ!!
100点満点!!!
って。
・・・え?
・・・・・・・・・え?????
不満点を全てねじ伏せて満点と言わせる理性喪失ゲーム!それがブレスオブザワイルドだ!!
Contents
はじめに:世間の評価
海外での評価
メタスコアで驚異の98点を叩き出しました。
※下の画像は3月18日時点のものです。発売日前後では98点というスコアでした。
メタスコアというのは色々なゲームメディアのレビューをまとめた得点です。この98点がどれくらいすごいかと言うと”世界中の全てのゲームの中で歴代2位”という評価です。
日本での評価
発売後2週間経ち、評価が落ち着いてきた3月18日時点のAmazonレビューで星4.5です。
よく文化や価値観の違いから海外では評価高いけど日本では低いゲーム、あるいはその逆のパターンというのがあります。しかしこのブレスオブザワイルドは海外・国内ともに評価が高いことがわかります。
※Amazonは一般人の投稿でありレビュアーの質にムラがあります。そのためメタスコアほど信頼できるとは言えませんが、日本では一番馴染みが深い評価だと思ったので引き合いに出しました。
馴染みが深いからこそ星4.5のすごさが理解できると思います。
ここがダメだよブレスオブザワイルド
ここからは私の感想です。いきなり悪い点から書きますがまずは読んでみてください。
戦闘が単調
イベントバトル以外の戦闘についてです。
ロックオン、回避、パリィ、ポチポチ攻撃。64時代から大きな進化はありません。
同じ「ロックオン、回避、パリィ」でもダークソウルが現代におけるアクションゲームの最高峰である理由は限られた空間で最適な武器を選択し、いかに反撃をくらわないように手数を出していくかといった駆け引きがあるからです。地形、手持ちの武器、プレイヤーの心境によって沢山の戦闘バリエーションが生まれるのです。
対してゼルダは基本的に広い空間で戦うことが多いです。さらに武器は壁で弾かれることもないので、槍で突こうが大剣をブン回そうが間合いさえ詰めれば全て当たります。ジャスト回避をすればスローモーションになりラッシュをかけられます。そうなると単にDPSの高い武器で「ロックオン、回避、ポチポチ」が自然と最適解になります。
アクションに重点を置いたダークソウルと比較するのはお門違いかもしれませんが、ここで私が言いたいのは戦闘システムにおいては満点を出すようなゲームではないということです。
敵の種類が少ない
そもそも敵の種類が少ないのも戦闘が単調になりがちな理由の一つです。色違いで水増ししていますが行動パターンは同じで体力が違うだけです。
戦略性がない
どの角度からも攻め込むことができるので一見”自由な戦略を練れる”と勘違いしがちですが長時間プレイしていると自由ではあるがパターンがないことに気づきます。特にメタルギアシリーズ経験者はそう思うかもしれません。
弓or爆弾で火薬に着火。
高台の岩を落とす→当たらない→しょうがないからステルスで各個撃破→途中気づかれてゴリ押し。
野営地を攻め込むのはこの2パターンくらいです。
最終的にはステルスも面倒になり突撃して回避ラッシュゲーになりがちです。
成長システムが古い
成長要素はハート(HP)とスタミナのみです。
「ゼルダってこういうもんだ!」と言われたらそれまでですが、時代の流れに沿ってオープンワールドを実現させたのだから成長システムも変化が欲しかったところです。
防具スキルについては良かったのですが種類が少ないです。スキルツリーのようなものでプレイヤー毎に異なるリンクになれば良かったと思いました。
例えば槍スキル取得で威力10%アップとか、弓スキル取得でステルス時威力30%アップとか。コンボ技が派生するとか。そうすることで武器種毎の使い分けが楽しめたのではないでしょうか。ちょっと私の好みが前面に出てしまいましたが、ゼルダにもそろそろハート以外の成長要素があってもいいのではないでしょうか。
キーコンフィグが(ほとんど)できない
このゲームはダッシュがBボタンです。つまりダッシュと視点変更を同時に行うことができません。
モンハンのようにダッシュをRボタンにしたいところですが設定変更できるのはB(ダッシュ)とX(ジャンプ)を入れ替えれるだけです。
武器選択や特殊アイテムなどかなり複雑な操作を要求されるゲームなので、もう少し柔軟にキーコンフィグがいじれたら良かったと思います。
特殊アイテムを活用する場面が少ない
爆弾、金属を引きつけるマグネキャッチ、物体を静止させるビタロックなどは通常戦闘でもっと活用できるように一工夫欲しかったです。
例えば、触れたものを爆弾に変えるとか。
あるいは触れたものに磁力を帯させて、床に磁力レールを敷いて岩を敵に命中させるとか。
単調な戦闘に対してこれらの特殊アイテムで戦略のバリエーションを増やして欲しかったです。
それでも私が満点を出す理由
「たくさん不満があるんだね・・・じゃあこのゲームに何点付けるの?」と聞かれたら・・・
100点です!!
・・・え?
何その壮大な矛盾!?
って思うでしょう?散々不満を書いておきながらおかしいでしょう?
でも今から言う絶対的に良い点1つだけで全ての不満点がどうでもよくなるのです。
その良い点というのがこれ!!
↑めちゃくちゃ長い記事なので読まなくてもいいです。要約すると「冒険のワクワク感がどのゲームをも凌駕している」ということです。
広大で想像を膨らませるマップ
どこへでも行けるという途方もないワクワク感
冒険心くすぐる沢山のランドマーク
発見する喜び
魅力的な登場人物たち
とにかくこの世界を構成する全てが美しいのです。この素晴らしき世界を隅々まで探索したくなるのです。
「あそこには何があるんだろう?」
「すっごいお宝見つけたぞ!」
「あのでっかい敵はヤバいな・・・」
「あれ?何してたんだっけ?」
本当にワクワクする世界なのです。この「冒険のワクワク感」というたった1つの良い点だけで全ての不満点をかき消してしまうのがブレスオブザワイルドのすごさです。
普通は不満点があるからには99点以下になるでしょう。でも、そんなことはどうでも良くなるんです。
感動によって私の理性は完全に失われたのです。
○○は9点、××は8点・・・だから総合して85点!・・・のような論理的な評価ができなくなってしまったのです。
「うおおおー!!ゼルダおもれーー!!神ゲーやーー!はい100テーーン」というようなバカになってしまったのです。
同じように海外のレビューでも悪い点は書かれています。しかし、それでも多くの満点が付く理由はこれです。感動がレビュワーをおかしくさせているのです。
ここまで心をここまで動かすゲームはそうありません。数ヶ月経って冷静になって再度評価した時には90点になっているかもしれません。ですが、あまりの感動で理性を失った我々はその感情をすぐに共有したいがために至る所で脳死満点を付けているのです。
これが「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ちょっぴり大げさに書いてみましたが、とにかくブレスオブザワイルドの1番の魅力を伝えたかったのでこのような表現をさせていただきました。
本当に冷静に考えると(Amazon式評価で)星4.5だけれど四捨五入して星5=満点に見える。そういったところですかね。
ですので戦闘や成長システムに対する不満点も実際は些細なことです。全体として見るとバランスが良く並みのゲーム以上の出来と言ってもよいです。戦闘が単調なのはあえて簡略化させてテンポよく冒険を楽しめるよう意図して設計したようにも思えます。それ程全体のバランス感が良いのです。
何度も言いますが、ここまで冒険のワクワク感を味わえるゲームはそうありません。大人から子供まで、本当に自信を持ってオススメできる傑作です。
スイッチが品薄な状態が続いていますが、ゼルダだけならWiiUでもプレイ可能です。もしプレイできる環境があれば、是非ともチャレンジしてみてください!
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。それではまた!